ジブリアニメが苦手な話

タイトルの通りである。スタジオジブリは日本を代表するアニメーション制作会社として、風の谷のナウシカとなりのトトロもののけ姫千と千尋の神隠しなど、誰でも観たことがなくてもタイトルは必ず知っている。知らない人を探すのが難しいアニメーションを数多く手がけている。その人気は世界的レベルで、数多くの海外映画批評サイトでジブリ作品は高い指示を得ているのだ。実際、20代後半にアメリカに留学していた頃、何人かの外国人クラスメイトに宮崎アニメが好きだと言われたことがある。「ハウルの動く城観たよー」「トトロ好きー」。。。何の報告。ここでもジブリ攻撃。

 

アニメが大好きでアニメーターを目指していた10代、クラスメイトやメディアからひしひしと感じる宮崎アニメ熱に辟易しながら、巻き込もうとする友人らの攻撃をかわしつつ日々を送った記憶がある。認知度が高いゆえに、アニメ好きな人々に白い目を向ける人たちにですら「でもジブリアニメは好き」と言わしめるほど社会的地位は高く、好きじゃない、と公に言うことがはばかれるほどのこの人気はどこから来るのか、さっぱり分からなかった。

 

そんな私でも観たジブリ作品は以下


風の谷のナウシカ(友人に強制的に)、
天空の城 ラピュタ(あまりに人気だったから興味本位)、
となりのトトロ(学校の授業で)、
海がきこえる(毛色の違うアニメそうだったから)、
平成狸合戦ぽんぽこ(テレビつけたらやっていた)、
紅の豚(テレビつけたらやっていた)
千と千尋の神隠し(友人に強制的に)

自発的に観たのはラピュタと海がきこえるの2本。ラピュタは主人公の声を田中真弓(ドラゴンボールのクリリン、ワンピースのルフィ、アリオンのセネカ。三番目知ってる人は40歳以上決定)氏があてていたので観る気になったのだと思う。
海がきこえるはなぜか実写版も見てしまった。武田真治、高岡早紀、袴田吉彦と当時自分の好きな役者を揃えていたからでしょう。

 

アンチジブリな人々はその理由をネットでいろいろ綴っている。矢印→から右は個人的意見

  1. キャラクターの声に俳優、タレントをを起用したがる→確かに合ってない、声はプロの声優に任せようよ
  2. 内容が不気味、グロテスク→これは気にしたことなかった
  3. 物語を通して何を伝えたいのか理解不能→多分、内容より映像を重視しているからそうなるよね
  4. 雰囲気アニメ→そうそう、そうなの
  5. 単純に絵が嫌→

この5番目が一番自分に当てはまる。ストーリーではなくキャラクターデザインが苦手なのである。しかも大概の主要女性キャラクターが似たり寄ったり。凛々しく可憐。なのに胸は大きいし、反面恐ろしいウエストの細さ。峰不二子の体に幼さの残る顔立ち。なんと言うか、男性の女性に対する理想ーーー凛々しく可憐にして包み込む母性を兼ね備えた出で立ちに嫌悪感を覚えるのである。誤解のないように言うが、決して自分に母性が欠如している、または母性を否定したがっている、とは思わない。両親から十分に愛情を受けて育った自負がある。ただ、理想とする女性像を作品に投影するのも「大概にしてください」と思ってしまうのである。

 

キャラクターデザインに拒否反応が出る反面、映像は圧倒的クオリティである。こんなクオリティのアニメ製作現場見ちゃったら、もう出来上がったDVDの早送り再生なんてしたら罰が当たるねって製作現場のドキュメンタリー番組見て思った。
そのクオリティに子どもに喜ばれそうなキャラクター多数。大人が子どもに見せられるアニメ(セクシーボディキャラが多くても顔つきのせいでクローズアップされない)は当然大人も子どもも観るわけだから、知名度は上がって当然である。子どもに受けると興行収入は倍の倍。

 

ヒト、物、事に対して好き嫌いが分かれるのは世の常で、ジブリ作品に対しても「好き」と言う人が世の大半を占める中で、苦手だと思う人もたくさんいる。負の感情を持つ理由を知ってもらいたいという気持ちはあるが、決して煽り記事ではありません。好きな人は嫌いだという人に押し付けず、嫌いな人は「ね?ネガティブさもそれなりに味があって深いでしょ?」くらいにとどめておく方がよろしいかと思います。

 

 

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