ヴァンパイア映画が好きな話 その2

その1はこちら↓

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2000年代に入ってから、ヴァンパイア映画はアクションシーンが切っても切れないものになり、さらにヴァンパイアが集団化し、姿もゾンビ風になってきて、ヴァンパイア映画とゾンビ映画の境界線が曖昧になっている。もともと「人を襲う、襲われたら同じ種になる」というコンセプトはほぼ同じなので、もう違いは牙があるか無いかぐらいだけ。

 

そんな中でのアンダーワールドUnderworld(2003)ケイト・ベッキンセールKate Beckinsale扮するハンターが、両手に銃を携えライカン(狼男)たちをバンバン撃ちまくる、アクションシーンがふんだんに盛り込まれた、でもストーリーはシリーズ(2018年現在5本)を通して、始まりから現在までの壮大な歴史をしっかりと描いているので飽きずに最後まで見られる。久々に「良いヴァンパイア映画」が出てきた、と思った。

 

一つ気になるのは、ケイトが着ているスーツが体にぴったりの黒テカリのライダースーツ。そりゃね、ダークファンタジーの世界の戦うヒロインだから着ているものは動きやすい黒、でしょうね。でもどうも何かを狙っている気がしてモヤモヤ。いや、いいんです、女性の私ですらケイトの色香に「……」てなりますし。

 

そして来たトワイライトTwilight(2008)。ヴァンパイア映画で避けては通れない作品。アメリカに住んでいた頃、ものすごい人気だったこの作品。街のいたる所でこの映画のポスターを見た。テレビで特集も散々組まれ、日本でいうと……東京ラブストーリーが放映してた時の巷の熱かな?古すぎる……ポケモン?妖怪ウォッチとか?

 

ストーリーは良いと思います。さすが原作本があるだけあって、構成が非常に練られた感がある。寒々とした景色も、登場人物達の心情も分かりやすく丁寧に描写されている。だがキャストが好みではない。クリステン・スチュワートKristen Stewart演じる女子高生とロバート・パティンソンRobert Pattinson演じるヴァンパイアが恋に落ちて、長いすったもんだあって結ばれてさらにまた色々あって……適当。だってメインキャストとそのキャラクター設定に不満があると、それはもうテンションの落ち方がハンパない。1のトワイライト〜初恋〜で見ることを断念しました。なんか…ぜんぜん感情移入できなかった。

 

何がそんなにテンションを下げたのか。それはもうクリステン演じるベラの性格描写。映画の後半から彼女がただの自己中上等のガキに見えて、イライラが募り感情移入がまっっっったくできない。怖いもの知らず、猪突猛進、己の思うままにに生きる様は、いい大人からしたらハリセンをかましたいくらいなのだ。これが若者に受けたということは、ティーン向けの映画ということですな。30年くらい前に見たら「ベラ、カッコエー」って感想が出ていたかも。年取ったなー……。

 

そしてヴァンパイアロバート。私にはこのイケメンがどうもイケメンに見えないらしい。当時のティーンガール達に悲鳴を上げさせる美しさとな…?ヒゲ跡の青白さが気になって…ダメだ。ヒーローヒロイン揃ってお手上げ。こんなヴァンパイア映画は初めてっす。唯一の発見は脇役のヴァンパイア、ジャクソン・ラスボーンJackson Rathbone。正統派のハンサム。

 

なんだかんだでトワイライトがアンダーワールドより言いたいことがあるらしい。そしてまだまだ続く

3へ続く

 

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